IEサポート終了に伴う帳票環境の構築
開発工数や費用を抑えて、新しい帳票環境を整えよう!
2022年6月15日でInternet Exproreのサポートが終了した。
Internet Explorerは、過去20数年の中でWebアプリの活用基盤として利用され、数多くのActiveXアプリケーションが作られた。サポート終了により、影響を受けた企業は少なくないだろう。
目次
1. Internet Explorerのサポート終了に伴う問題
問題1.EdgeブラウザのIEモードでも同じ動作環境は確保できない
IEでしか動作しないアプリケーションの一時的な回避策として、現時点ではMicrosoft EdgeのIEモードが採用されている。しかし、IEモードは閲覧が30日間の期限付きだったり、Active Directoryの利用が必要だったりと、全く同様に利用できるわけではない。さらに、IEモードのサポートも2029年には終了することが発表されているため、脱Internet Exproreへの対応は避けられない。
問題2.ActiveXを利用した仕組みが、利用できなくなる
様々なパッケージで、ActiveXを利用した仕組みが、Edgeブラウザでは使えなくなる。 システムのWeb帳票の表示でも、ActiveXモジュールが使われているケースは多いだろう。ActiveXを利用したアプリケーションの終了に伴い、ActiveXを利用した帳票の表示も出来なくなるのだ。
PDFの表示による回避策も考えられるが、Web帳票用ActiveXの独自機能などが利用できないため現実的ではない。
2.HTML5を利用した帳票「CROWNIX」
CROWNIXも、Web帳票用モジュールとしてActiveX Viewerを提供していた。
しかし、2017年ごろからActiveX Viewerが動作しないブラウザが主流になり始めたため、HTML5テクノロジを利用したHTML5 Viewerをリリースし製品の品質を高めてきた。現在、Web帳票はHTML5 Viewerを主流としていて、今までお使いのお客様や、導入を検討されているお客様へ提供している。
Webでの帳票表示に優れた、CROWNIX独自機能
CROWNIXなら単にレポートを表示するだけでなく、期間や部門などを絞り込んでレポートを表示したり、集計データからワンクリックで明細データを表示することもできる。 一般的な帳票システムの機能を超えた、動きのあるレポーティングを実現する。
- 絞り込み可能な帳票
- ドリルダウン可能な帳票
- ハイパーリンクでの帳票間ジャンプ、別のWebページへのリンク
- EXCEL、PDF、CSVへの出力(※ CSV出力には一部制約があります)
- 表示されている帳票へ、メモを書き込んだ後PDF化
CROWNIX Report Centerを利用してWeb帳票環境を快適に
CROWNIXには、作成したレポートをWeb上で公開・管理できる「Report Center」が用意されている。
サーバー内にレポート配布用のポータルサイトを設置し、個々のレポートの参照権限を管理できる。既存システムに文書の公開・管理機能を組み込む必要がないため、開発工数や費用を抑え最短期間で運用を開始できる。
3.開発工数や費用を抑えて、新しい帳票環境を整えよう!
事例1.小売業S社
ブラウザの影響を受けない帳票公開環境を構築
取引先へ、在庫情報や販売情報を共有し、製品の仕入れタイミングの共有や、売れ行き状況を共有し効率化を図っているS社。IEサポート終了に伴い、Edge利用、IE利用、その他ブラウザ利用など、各取引先のポリシーがバラバラのため、ブラウザの影響を受けない帳票公開環境が必要になった。 また、取引先では帳票の情報だけでなく、CSVの活用も求められるため、CSV出力機能も必須だった。
CROWNIXのHTML5は、Edge、Chrome、IE、Safari等、複数のブラウザ環境に対応している上、CSV出力もできる。Report Centerを導入することで、公開・管理システムの実装が不要になるため、開発費を抑えて要件を満たす帳票システムが構築できた。
※ CROWNIXのHTML5帳票でCSV出力を簡便化するためには、Report Centerの利用をお勧めしています。CROWNIXサーバー単体でも出力は可能です。
導入製品
よくあるご質問
Q.クラウド利用はできますか?
サーバー製品ではないためできませんが、exeファイルは無制限に配布できます。
Q.どんなグラフが出せますか?
棒・折れ線・円・ドーナツ・ピラミッド・レーダーチャート・ローソク・スピードメーター等に対応しています。詳しくは「デザインの柔軟性」をご覧ください。
Q.文字やセルの色は変更できますか?
はい、できます。エクセルの条件付き書式設定のように、マイナス値を赤字にするなどの加工ができます。
Q.Macでも使えますか?
テンプレートの作成やレポートの作成はできませんが、作成済みのレポートをウェブで共有することは可能です。
Q.DBに直接接続することはできますか?
はい、JDBCドライバが提供されているRDBMSであれば直接接続しデータを取得することができます。詳しくは「データを取得する」をご覧ください。
業種を問わず幅広い業務で活用いただいています。
帳票作成ツール・BIツールの良さを兼ね備えた CROWNIXは、グローバルで3,500社、国内で280社のユーザーにご利用いただいています。