基幹システムの帳票開発に、帳票ツールを活用しよう。
基幹システムの出力は、完璧な帳票を生成して完結する
基幹システムから出力される帳票に満足していますか?
基幹システムを導入している企業は、事業拡張に合わせて見直しを行うだろう。定期的に業務に適した処理を検討し、開発が必要になる。内容は、販売管理、財務管理、労務人事、生産管理、在庫管理と多岐にわたる。
いずれもビジネスを左右する重要なデータを扱い、基幹システムで処理された内容、すなわち”成果物”は帳票として出力される。帳票は、情報を運ぶ手段となり、社内をめぐり次のアクションに結びつく。
しかし、基幹システムに標準で用意されている帳票は、汎用的に作られているため望むような帳票のデザインである場合は少ない。そのため、帳票のデザイン変更を考えた場合、カスタマイズ費用が発生してしまう。
そんな基幹システムのアウトプットを、自由自在にカスタマイズできるのが帳票ツールだ。基幹システム見直しの際には、ぜひ導入をおすすめしたい。
目次
1. 基幹システムの帳票ツールはどのように選ぶべきか?
選び方1.再現性
社内で利用されている帳票デザインを再現できるか?
基幹システムで標準的に出力できる帳票デザインは汎用的であり、いままで利用していた帳票とデザインが大きく変わる場合が多い。デザインが大きく変わると、日々の業務で利用している社員が情報を読むことに時間がかかり効率が落ちるだろう。
帳票ツールを選ぶ際には、グラフやバーコード出力、フォントや罫線に至るまで、再現可能かを確認する必要がある。ツールによっては、画面上は従来通りに再現できても、プリンタでの出力結果が異なる場合があるので注意が必要だ。
選び方2.データ連携
多彩なデータソースと連携が取れるか?
基幹システムが変わると、今まで利用していた帳票機能が全く利用できなる場合もあるだろう。また、新しい基幹システムのデータを取得する機能を構築する必要が出てくる。
つまり、新システム、旧システム、異種メーカシステム、全てからデータを取得できる仕組みが必要になるのだ。
しかし、複数データソースと連携できない帳票ツールは意外に多い。そのため、データを連結するためのシステム構築が別途必要になる。これでは基幹システムの見直しのたびにコストがかかることになるので、あらかじめ多彩なデータソースと連携できる帳票ツールを選ぶようにしよう。
選び方3.出力方法
多様な出力に柔軟に対応できるか?
帳票は、従来の紙印刷のほか、PDF、Excelファイル、場合によってはWord、PPTなど、さまざまなファイル形式の出力を望まれる場合がある。
また、スマートフォン・タブレットが登場したことにより、 PCブラウザだけではなく各種デバイスで帳票を閲覧するニーズも増え、ユーザーの管理も必須になっている。
- PC、タブレット、スマートフォンなどデバイス環境
- 社内サーバー、データセンター、クラウド環境のサーバー環境
- 社内利用、拠点利用、遠隔利用、在宅利用などの利用環境
あらゆる利用シーンを想定し、多種多様の環境に合わせた帳票出力ができることが必要だ。
2. あらゆる環境に対応できる帳票ツール「CROWNIX」
Office製品のような操作感で、デザイン体験を提供
これまでの帳票製品は、文字エリアの配置や、そこからのバイト数設定など、プログラミングをGUI化した考え方で作られていたため、帳票開発にスキルが必要だった。しかし、CROWNIXのデザインは、Office製品のようなセル、テキストボックス、罫線の考え方で作られており、すんなりと使い方を習得できる。操作性が理解しやすく、表現力も高いので、今まで利用していた帳票の再現はもちろん、さらに見やすい帳票に作り変えることも容易だ。
また、演算関数も用意されているため、Excel上で利用していた計算も帳票デザインとして設計・組み込むことも可能になる。
▲ 帳票作成チュートリアル動画(27分)
多彩な出力形式に対応
利用環境が多岐にわたる中、紙媒体の出力だけでは不十分だ。CROWNIXは、想定される全ての出力にほぼ対応していると言ってもいい。
紙印刷への対応
- スケジューリング自動印刷や拠点プリンタへの分散印刷ができる!
拠点クライアントPCが立ち上がった時に、CROWNIXのサーバーへ印刷物を自動で取得しに行き、PCのデフォルトプリンタへ自動印刷できる。 - 99種類以上のバーコードに対応
- 外国語印字に対応
ファイル出力への対応
- デフォルト:Excel、PDF
- オプション:Word、PPT、TIFF、GIF、JPEG、PNG
出力時の付加価値
- Excelの条件別にシートを分けて出力できる
- Excelの条件別にファイルを分けて出力できる
- 印刷イメージを出力できる
- データ部を連続出力できる
複数のファイル出力に対応
固定長テキストでの出力もできるため、生成したデータを他システムへ連携することも可能。
スケジューリングで自動作成
定期的なレポーティングはスケジューリング機能を活用すれば自動化できる。
閲覧権限をつけて共有
ユーザーごとに権限をつけて共有することもできる。印刷・ダウンロードに制限を設けることも可能。
柔軟なデータ連携
CROWNIXは、製品独自のDBを保有せず、お客様のDBをそのまま利用してスムーズなデータ連携を実現する。CROWNIXのサーバーモジュールは、様々なDBのJDBCドライバを登録することができるため、帳票生成時に、対象DBにアクセスし必要な情報を取得する。
例えば、次のようなケースでも柔軟に連携できるので参考にしていただきたい。
- 基幹システムの変更によって、DB種別が変更されるケース
- 基幹システム移行時の同時平行期間において、新旧両方へ接続が必要なケース
同一帳票内で、複数DBを参照する際は制限がある - 販売管理と生産管理システムが異なるDBを持つ場合
- クラウドサービス「Kintone」や「Salesforce」と連携する場合
CData社との技術検証を通じ、CDataJavaDriverの利用確認済み。CData社のDriverを利用することで、クラウドサービスのDBも接続対象可能DBとなった。→ 詳細はこちら
加えて、CROWNIXはDB以外にも、CSV、XMLデータ、JSONデータ、プログラムによるAPIパラメータ連携でデータを利用することも可能だ。
様々なデバイスの出力に対応
CROWNIXは、HTML5を利用したブラウザでの提供が可能なため、デバイスは選ばない。以下のブラウザがあれば、いつでもどこでも帳票・レポート表示が可能になる。処理はサーバー上で行うため、閲覧に関してクライアント側に個別アプリを配布する必要もない。もちろん、オンプレミスから、クラウド環境まで、HTTP通信が可能であればどのようなサーバー上でも構築できる。※C/Sシステムのクライアント側".NET"埋め込みモジュールも用意がある。
- Chrome
- Edge
- FireFox
- Safari
帳票ツールを超えた出力機能
ブラウザで表示されている帳票・レポートは、PDFだけでなくExcelでダウンロードすることもできる。さらにCROWNIXが優れているのは、帳票・レポートの絞り込み条件、レポートからレポートへのハイパーリンク、レポート内でのドリルダウンもできることだ。帳票ツールの中でこれらの機能を持つ唯一のツールといっても良い。
▲ CROWNIXでの帳票出力の様子
3. 基幹システムの帳票作成にCROWNIXを活用
CROWNIXにより業務効率化を実現した事例
帳票ツールの導入は、システムの刷新時に検討されることが多い。以下では基幹システムとCROWNIXを連携したことで、帳票・レポート作成作業を大幅に効率化した事例を紹介しよう。
事例1.製造業H社
既存帳票のまま、帳票出力を完全自動化へ
生産管理システムを刷新するにあたり、従来の帳票を新しくするよう検討していたH社。これまでは、在庫情報や部材の原価管理は、基幹システムからCSVを出力させ、それぞれ専用のマクロにデータを取り込み演算。作成者と業務管理者が微調整を行い、最終帳票を作成していた。
新システムでは、データ連携をCSV出力ではなくCROWNIXのデータ連携機能を利用することで自動化を実現。帳票作成は、処理内容をCROWNIXのテンプレート内に埋め込み、実行するだけで演算されるよう構築した。人の作業を一切混在させずに帳票出力まで行うことが可能になった。また、デザインは既存帳票とほぼ同じ見た目に再現し、利用する従業員が違和感なく利用できるようにした。
導入製品
事例2.飲食業S社
販売管理システムを、タブレット端末で快適に閲覧
販売管理システムの老朽化に伴いシステムの刷新を検討していたS社。 国内外に8つの飲食事業、500店舗以上を展開していて、店舗管理に必要となる原価管理や人件費管理など、膨大な情報をExcel帳票で作成していた。 閲覧者は数店舗を統括するスーパーバイザー、地区を管理する課長職、地域を管理するブロック長など複数人におよび、移動中に管轄店舗や管轄エリアの各種数字情報を閲覧する必要があった。そのため、タブレット端末での情報閲覧環境構築が必須だった。
CROWNIXでは、閲覧ユーザー数は課金対象外のため、ユーザー数無制限で閲覧環境が提供できる。また、タブレットのChormeやSafari、モバイルPCのEdgeやIE、Chormeといったブラウザのみで、閲覧することができるため、タブレット端末でも問題なく閲覧できる。
さらに、膨大なExcel作成作業は、CROWNIXの演算とグラフエンジンを利用して自動化。これまで複数のExcelを開いて確認していた帳票も、CROWNIXの特徴であるハイパーリンク機能を使って、1クリックでサクサク閲覧できるようになった。
導入製品
よくあるご質問
Q.クラウド利用はできますか?
サーバー製品ではないためできませんが、exeファイルは無制限に配布できます。
Q.どんなグラフが出せますか?
棒・折れ線・円・ドーナツ・ピラミッド・レーダーチャート・ローソク・スピードメーター等に対応しています。詳しくは「デザインの柔軟性」をご覧ください。
Q.文字やセルの色は変更できますか?
はい、できます。エクセルの条件付き書式設定のように、マイナス値を赤字にするなどの加工ができます。
Q.Macでも使えますか?
テンプレートの作成やレポートの作成はできませんが、作成済みのレポートをウェブで共有することは可能です。
Q.DBに直接接続することはできますか?
はい、JDBCドライバが提供されているRDBMSであれば直接接続しデータを取得することができます。詳しくは「データを取得する」をご覧ください。