お知らせ
Microsoft社Internet Explorerのサポート終了に伴う、CROWNIX製品への影響と対応方針についてのご案内(2022/03/28更新)
平素より格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
先般マイクロソフト社よりInternet Explorerデスクトップアプリケーション(以下IE)のサポートを2022年6月に終了するとの発表がありました。
これに伴うCROWNIX製品への影響と対応方針についてご案内させていただきます。また、お客様環境でのHTML5
Viewerへの切り替えにつきましては、ご相談いただければ随時サポートさせていただきます。
1.影響範囲
CROWNIXのプレビュー製品「CROWNIX Report Viewer」のうち、IEのアドオンとして動作しているWin32 OCX Viewerについて影響があります。下記の表より各CROWNIX製品のお客様での利用状況とIEの影響の有無をご確認ください。
製品のお客様での利用状況とIEの影響範囲
Viewer形式 | お客様での利用状況 | IEの影響 |
CROWNIX Report Portal | ||
Win32 OCX Viewer (IEアドオン) |
IEで表示(デフォルト設定) | あり |
HTML5 Viewer | IE以外のブラウザで表示 または「HTML5をすべてのブラウザで強制」を設定 |
なし |
CROWNIX Report Center | ||
Win32 OCX Viewer (IEアドオン) |
IEで表示(デフォルト設定) | あり |
HTML5 Viewer | IE以外のブラウザで表示 または「ActiveX Viewer使用」をオフに設定 |
なし |
HTML/JavaScriptプログラム | ||
Win32 OCX Viewer (IEアドオン) |
HTML/JavaScriptプログラムにWin32 OCX Viewerを組込んでレポートを表示・出力 | あり |
HTML5 Viewer | HTML/JavaScriptプログラムにHTML5 Viewerを組込んでレポートを表示・出力 | なし |
VB/.NETプログラム | ||
Win32 OCX Viewer | VB/.NETアプリケーションにActive-Xコントロールを組込んでレポートを表示・出力 | なし |
Win32 EXE Viewer | VB/.NETアプリケーションからWin32 EXE Viewerを呼出してレポートを表示・出力 | なし |
バッチプログラム | ||
Win32 EXE Viewer | CMDバッチ処理でWin32 EXE Viewerを呼び出してレポートを表示・出力 | なし |
CROWNIX ERS | ||
Win32 OCX Viewer Java Viewer | CROWNIX ERS Reporting Serverのスケジュール機能を使ってレポートを出力・メール配信 | なし |
CROWNIX ERS Reporting Serverのサーバサイド出力機能を利用してレポートをファイル出力・印刷 | なし | |
CROWNIX Report Designer | ||
Win32 EXE Viewer | 標準プレビュー機能 | なし |
Win32 OCX Viewer(IEアドオン) | Webプレビュー機能(ActiveX Viewer)、IEで表示 | あり |
HTML5 Viewer | Webプレビュー機能(HTML5 Viewer) | なし |
CROWNIX EPS | ||
Win32 OCX Viewer | Creator/Outputのエンジンとして利用 | なし |
Win32 OCX Viewer(IEアドオン) | ローカルプリンタ・ダウンロード・プレビュー機能、IEで表示 | あり |
Win32 OCX Viewer | Remote Agent(旧RD Assister)のエンジンとして利用 | なし |
2.対応方針
IEのサポート終了に伴い、弊社でのWin32 OCX Viewerのサポートにも一部変更があります。
- IE に起因する不具合対応・改修サポートは2022年6月で終了させていただきます。
- IE 11のアドオンとして稼働するWin32 OCX Viewerの操作上のQ&A対応は引き続き行います。
- Microsoft Edgeブラウザに実装されているIEモードでの利用については操作上のQ&A対応を行います。
IEアドオンとして機能するWin32 OCX Viewerはサポート終了も引き続きご利用いただけますが、弊社ではすべてのHTML5 対応ブラウザで利用可能なHTML5 Viewerへの切り替えを推奨しております。 お客様環境でのHTML5 Viewerへの切り替えにつきましては、ご相談いただければ随時サポートさせていただきます。
3.HTML5 Viewerについて
HTML5 ViewerはすべてのHTML5対応ブラウザでご利用いただけます。
HTML5 Viewer動作検証済みブラウザ
- Microsoft Internet Explorer 11
- Microsoft Edge (Chromium版)
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Safari
- Opera
HTML5 Viewer対応バージョンへのアップグレード
HTML5 Viewerは下記バージョンのCROWNIX ERSから正式対応しています。これ以前のバージョンをご利用の場合は、対応バージョン(最新版推奨)へのアップグレードが必要です。また、CROWNIX Report Portalをご利用の場合も対応バージョンにアップグレードしていただくか、CROWNIX Report Portalの後継製品であるCROWNIX Report Centerへの移行を推奨します。
CROWNIX製品のHTML5 Viewer対応バージョン
CROWNIXモジュール | 対応バージョン | 推奨バージョン |
CROWNIX ERS (Data Server/Reporting Server) | CROWNIX ERS 6.4.4.286以上 | 最新版 |
CROWNIX Report Portal | CROWNIXReport Portal 1.6以上 ※jsファイル入替必須 |
最新版 |
CROWNIX Report Center | すべてのバージョンで対応 | 最新版 |
CROWNIX Report Designer | CROWNIX Report Designer 6.4.4.360 | 最新版 |
CROWNIX EPS(SMU表示のみ) | CROWNIX EPS 2.5以上 | 最新版 |
CROWNIX EPS(SMU PDF印刷) | CROWNIX EPS 2.7以上 | 最新版 |
※ CROWNIX ERS及びCROWNIX Report Designerではアップグレード時にHTML5有効化ライセンスを発行いたします。
4.Win32 OCX Viewer利用環境からHTML5 Viewer利用環境への切り替え
IEアドオンとしてWin32 OCX Viewerを利用している環境をHTML5 Viewerを利用するように切り替える場合、現在の利用状況に応じて下記の変更を行ってください。
Win32 OCX Viewerでの利用状況とHTML5 Viewerへの切り替え
Win32 OCX Viewerでの利用状況 | HTML5 Viewerへの切り替え | |
CROWNIX Report Portal | ||
IEで表示(デフォルト設定)版 | CROWNIX ERS 6.4.4.286以上へアップグレード CROWNIX Report Portal 1.6以上へアップグレード ※jsファイル入替必須 ※IE以外のブラウザで表示、または「HTML5をすべてのブラウザで強制」を設定 |
|
CROWNIX Report Center | ||
IEで表示(「ActiveX Viewer使用」をオンに設定) | CROWNIX ERS 6.4.4.286以上へアップグレード ※IE以外のブラウザで表示、または「ActiveX Viewer使用」をオフに設定 |
|
HTML/JavaScriptプログラム | ||
HTML/JavaScriptプログラムにWin32 OCX Viewerを組込んでレポートを表示・出力 | CROWNIX ERS 6.4.4.286以上へアップグレード ※HTML5 Viewerを組込むようにプログラムを変更 |
|
CROWNIX Report Designer | ||
Webプレビュー機能(ActiveX Viewer) | WebプレビューでHTML5 Viewerを利用 | |
CROWNIX EPS | ||
SMU表示のみ | CROWNIX EPS 2.5以上にアップグレード | |
SMU PDF印刷 | CROWNIX EPS 2.7以上にアップグレード |
Win32 OCX ViewerからHTML5 Viewerへ切り替える場合の注意点
Win32 OCX ViewerはC言語ベースで作成されたクライアントアプリケーションで、HTML5 ViewerはWeb標準HTMLを利用したWebアプリケーションです。Win32 OCX Viewerではクライアント側でレポートを生成するのに対し、HTML5 Viewerではサーバ上でCROWNIX ERS Reporting Serverを利用して生成したレポートをHTML5形式に変換し、ブラウザに渡します。このように二つのViewerでは言語や処理方式に大きな違いがあるため、一部機能に非互換があります。
※ 主な機能差分や非互換情報、及びその回避方法については別資料にてご案内いたします。
これらの理由により、Win32 OCX ViewerからHTML5 Viewerへ切り替える際には現在の運用状況確認や検証が必要になります。充分な準備・検証期間をもってご対応いただけますようお願いいたします。
5.製品ライセンスの考え方
Win32 OCX Viewer/HTML5 Viewerの両製品は、CROWNIX ERS製品に付属する標準製品です。
製品のご提供及び有効化ライセンスの発行は、保守サービス契約の範囲内になりますので、提供および、移行方法に関するQ&Aは、無償です。