導入事例 - 双日マリン アンド エンジニアリング株式会社 様 -

画面イメージのまま簡単に印刷でき、レイアウト修正も社内で行えます。多様な帳票作成ニーズに、迅速かつ柔軟に対応できる点を評価しました。

基幹システムからの帳票出力に手間と時間がかかっていた双日マリン アンド エンジニアリングは、基幹システムからのデータ抽出、帳票作成、出力の一連の作業に、CROWNIX Report Designerを中核としたソリューションを導入。その結果、現場での帳票作成・出力業務が大幅に効率化し、社内の様々な部門でデータ活用が活性化しています。

専門商社

双日マリン アンド エンジニアリング株式会社
課題
  • SAPからのデータ抽出が難しく、習熟した人に頼む必要があった。
  • 業務で必要な資料作成に多大な手間と時間がかかっていた。
  • 基幹システムは柔軟性が不足しており、データの品質に不満も。
導入後
  • 1クリックで誰でも求める帳票の閲覧が可能に。
  • 経営管理資料が短時間で作成できるようになり、ビジネスもスピードアップ。
  • 帳票の修正が社内でできるので、多様なニーズに柔軟に対応可能。
CROWNIXを選んだポイント
  • 帳票出力の操作性が高く、誰でも容易に操作可能
  • 一般的なBI ツールと比較して非常に高いコストパフォーマンス
  • 帳票フォーマットの修正も簡単なので、自社でメンテナンスが可能

SAPから資料を作成する際の手間と不満の解消を目指す

双日マリン アンド エンジニアリング様では、基幹システムにSAPを導入しています。SAPは同社のビジネスに大きく貢献していますが、営業部門などの現場では、日々のデータ活用においていくつかの課題が発生していました。

まず、データ閲覧のためのテンプレートが画面上での閲覧に主眼を置いているため、印刷するには別途Excelなどにデータを移行し、レイアウトを調整したうえで出力する必要がありました。操作が煩雑なため、データ抽出の度に操作に習熟した人に頼まなければならない場合も多く、資料作成にもかなりの手間がかかっていました。また、S A P 内ではデータがリアルタイムに更新されるため、過去の時点のデータで資料を作りたい場合、別作業でデータを保存しておく必要があります。さらに、勘定科目や取引先の表示がコードのみで、勘定科目名称や社名が出ないといった課題もありました。

「当初、SAPを2次開発することも考えましたが、データ抽出機能の追加だけで相当なコストがかかることがわかりました。そこで、何らかのBIツールを利用しようと考えたのです」(谷氏)

このような悩みを抱えていた頃、日本エムツーソフト担当者が同社を訪問。そこで、当時この問題の解決に向けて検討を開始していた渡邊氏は、自社が直面している課題を伝えました。それを受けて日本エムツーソフトは、パートナーのシステム・エナジーと共に解決策を提案。渡邊氏は、「我々の問題を正しく理解し、システム・エナジー社と的確な提案をしてもらいました」と評価しています。

谷麻子氏

経営管理資料作成を大幅に効率化。メンテナンスも自社で実施し、多様なニーズに対応

今回のソリューションは、SAPから抽出したデータを一旦中間のデータマートに蓄積、そこから必要なデータを取り出しCROWNIX Report Designerで各種帳票を作成するというものです。同社は、選定過程でCROWNIXを含む9製品について、そのBI機能とレポート機能を比較検討しました。その結果、最も同社の要件に合致したのが、CROWNIXでした。渡邊氏はその選定理由を、「当社は紙文化が根強く、きれいな印刷を考慮していないBIツールではユーザーのニーズに応えるのは難しいと考えました。その点、CROWNIX Report Designerは画面イメージのまま簡単に印刷でき、レイアウト修正も社内で行えるので、多様な帳票作成ニーズに迅速かつ柔軟に対応できる点を評価しました。作業を社内で完結できるので、総合的に見たコストパフォーマンスも高いですね」と語ります。

渡邊一臣
双日マリン アンド エンジニアリング株式会社様におけるCROWNIX 活用例

▲ 双日マリン アンド エンジニアリング株式会社様におけるCROWNIX 活用例

レイアウト調整していた帳票も1クリックで出力

導入においては、SAPからデータを受け取るデータマートの設計・構築と、初期の約50種類の帳票作成をシステム・エナジーが実施、2015年4月にカットオーバーしました。その後、ユーザー自身で帳票バリエーションを増やし、既に帳票数は100以上に増えています。メンテナンスを担当する原氏は、「導入中にCROWNIX Report Designerの使い方とSQLの書き方を教えてもらい、自分で修正できるように準備しました。CROWNIX Report Designerは使いやすくて機能性が高く、中間のデータマートもよくできているので、現場の要望にあわせた帳票を簡単に作成できています」と語っています。 従来SAPから抽出したデータを一旦Excelに落とし込み、レイアウト調整して印刷していた帳票類も1クリックで出力できるようになりました。 作業の手間を大幅に削減するとともに、ビジネスのスピードアップにも貢献しています。「従来約3週間かかっていた受注額の月報が、3~4日程度で出せるようになりました」(原氏)

CROWNIX Reportを用いたポータルトップページ

▲ CROWNIXを用いたポータルトップページ

リンクをクリックするだけで必要なレポートを取得できる。海外展開やモバイル活用、ビジュアル化などに期待

原有尚氏

コメント欄をカスタマイズで機能追加

データマートの工夫により、抽出データの期間を自由に指定できるようになり、さらに社名表示や勘定科目名称表示の不満も解消できました。渡邊氏が特に評価するのは、通常のBIツールでは難しい「コメント欄をカスタマイズで機能追加した点です。コメント欄には、帳票を見た人が気付いた点などメモを書き込み、メンバー間で共有することができます。システム・エナジー Web技術部 部長 細田靖二氏は、「CROWNIX Report Designerのハイパーリンク機能を活用しています。CROWNIX Report Designerは、アイデア次第でいろんなことができるソフトウェアです」と説明します。 社内からの評価も高く、「印刷までの手順が断然簡単」、「月次管理に大いに活用している」など、好意的な声が多く寄せられています。「今回のシステムは、要望はあっても不満はありません。基幹システムに比べて利便性が高いために利用率が高く、いいシステムを導入できました」(谷氏)

細田靖二氏
売上損益レポートのサンプル画面

▲ 売上損益レポートのサンプル

赤枠部分のボタンをクリックすることで表示項目をダイナミックに変更できる。

コメント欄

▲ コメント欄

レポートを見たユーザーがメモを追記できる。メンバー間や部門内の円滑な情報共有に貢献。

今後の活用について

同社では今後、海外駐在員や出張者が社外からCROWNIXのデータを閲覧できるようにしたいと考えており、そのためにタブレットへの対応に期待しています。また、グラフ機能の強化も求められています。CROWNIX Report Designerは、今後リリースされるVer.7でiOSへの対応やグラフ機能の強化を予定しており、同社の要望に応える機能を提供できる予定です。

今回のシステムにより、より一層のデータ活用が可能になった双日マリン アンド エンジニアリング様。今後さらに躍進を続けることでしょう。

ご利用の製品

双日マリン アンド エンジニアリング株式会社 様

所在地
〒105-0003 東京都港区西新橋2丁目3番1号
TEL
03-3596-0888(代表)
設立
1963年(昭和38年)7月
従業員数
95名(2016年6月15日現在)
資本金
800百万円
事業概要
総合商社双日グループの中核子会社で、船舶・海運関連の総合商社です。新造船の輸出、傭船や中古船売買の仲介、不定期船事業、建造監督を含む船舶管理、舶用・設備機械全般にわたる輸出入・国内取引、エンジニアリング事業などを展開。船舶のライフサイクル全般にわたって、顧客ニーズに対応しています。
双日マリン アンド エンジニアリング株式会社

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