導入事例 - 甲府信用金庫 様 -
スモールスタートでき、システム規模も手ごろでした。帳票作成も容易でこれなら使えると確信しました。
Webアプリケーションの帳票出力に課題を抱えていた甲府信用金庫は、手頃で使い勝手がよく、導入コストもリーズナブルなCROWNIX Report Designerを全店で採用しました。その結果、帳票出力にかかる手間を大幅に削減すると共に、現場の要望に応じた帳票レイアウトの修正も容易になりました。
金融・保険業
- 店舗や本部において、Webからの帳票出力が容易にできなかった。
- 帳票作成に手間がかかり、店舗ごとに書式が異なることもあった。
- Excelの複雑な帳票は、異動で作成者がいなくなると修正が困難。
- 業務システムからデータを集計し美しいWeb帳票出力を実現。
- 帳票を手軽に短時間で出力可能になり、統制も強化された。
- 帳票のレイアウト変更や項目追加が容易かつ迅速に行える。
- 帳票出力システムとしての規模感が手ごろ
- 導入・保守費用がリーズナブルでスモールスタートが可能
- 帳票レイアウト作成・修正における優れた操作性
Webアプリケーションの帳票出力を手頃な規模感・低コストで実現
甲府信用金庫様は、早くから自前で構築したWebアプリケーションを、さまざまな業務に利用しています。たとえば、顧客から預かった税金や保険料などの公金等集計システムや、融資の返済に関する延滞管理システムなどです。
Webアプリケーションはブラウザだけで利用できるので、支店展開などは容易ですが、帳票の出力に関しては限界があります。そのため、「店舗長会議などではわかりやすい出力が求められるため、データをCSVではき出し、都度Excelに移し替えて加工・出力していました。また、店舗ごとに書式が異なる場合があるなど、課題がありました」と、事務統括部 事務システム課 推進役 成瀬氏は語ります。
そこで、手軽にWebから帳票を出力できるツールを探し始めました。しかし、いずれもかなり規模が大きく高価で、なかなか手頃なシステムが見つかりませんでした。成瀬氏は、「以前C言語で座標軸を指定し、PDFで出力するツールを使ったこともありました。規模的には問題なかったのですが、あまりにも手間がかかりすぎました。その他のソリューションを探しましたが、いずれもコスト感が合わず、本格的な検討に至りませんでした」と語ります。
そんな折、2010年頃に取引先ベンダーから紹介されたのが、日本エムツーソフトの「CROWNIX Report Designer」です。CROWNIX Report Designerは、企業内のシステムを横断してデータを参照し、それらを自在に組み合わせて帳票を印刷したり、ExcelやPDFに出力したりできるレポーティング基盤です。導入の決め手を成瀬氏は、「身の丈に合ったシステムの規模感で、価格も保守費用も手ごろでした。5ユーザーからスモールスタートでき、実際に触ってみて帳票レイアウト作成も容易で、これなら使えると確信し、全店展開を決定しました」と話します。
店舗側でCROWNIX Report Designerを利用するにはブラウザがあればよく、初回利用時に自動的にモジュールがダウンロードされるので、ほとんど手間をかけることなく各店舗への展開を行うことができました。
甲府信用金庫
事務統括部 事務システム課 推進役
成瀬 和人 氏
▲ 甲府信金様におけるCROWNIX 活用例
多彩な帳票を簡単に作成可能になり修正・変更も迅速に対応
現在CROWNIX Report Designerを利用している帳票は約30種類です。たとえば公金等の集計では、支店で顧客から預かった公金の納付書や自動振替の件数をWebアプリケーションで入力・送信すると共に、納付書に、公金の種類や枚数などが記載された添表を付けて本部に送りますが、その添表と集計表をCROWNIX Report Designerを利用して各店舗で出力しています。一方本部の事務集中課では、全店のデータを集計して毎日集計結果を出力しており、そこでもCROWNIX Reportを利用しています。
なお、CROWNIX Report Designerはアクセス制御機能もあり、店舗からは自店以外の店舗データは見えないようになっています。
導入効果について事務統括部 事務システム課 係長 志村氏は、「会議資料の中には、データをExcelに移してマクロなどを使い、何人もが手分けをして作っていた資料もあります。それをCROWNIX Report Designerを使ってボタン1つで出力できるようにするなど、大幅な効率化を実現しています。また、こういったマクロを使った帳票は、作成者が異動してしまうと誰もメンテナンスができなくなります。そういう意味で、CROWNIX Report Designerは項目を追加したりレイアウトを変更したりするのが楽にできるので、現場の要望を迅速に反映しやすくなりました」と評価します。
同金庫では、カードローンなどの督促状にも活用しており、定型の文章に宛先や日付、金額などの変わる部分を埋め込んで出力しています。
この督促状は、徐々に内容が厳しくなっていき、最後は内容証明になるのですが、内容証明の文書は字数・行数の制限があります。「Wordでは、勝手に1行の文字数を変えてしまうのでうまく出せません。CROWNIX Report Designerなら、指定した通りに出力できます」(成瀬氏)
同金庫では、CROWNIX Repor Designert導入により業務の効率化を達成したほか、属人性の高かったExcelベースの集計を排除することで全店舗の書式が統一され、報告書業務全体の統制強化も実現しています。
甲府信用金庫
事務統括部 事務システム課 係長
志村 直樹 氏
資料のビジュアル化など帳票出力以外の機能も活用へ
このようにCROWNIX Report Designerを利用してきた同金庫ですが、現在バージョンアップを実施中です。新しいバージョンは、ユーザーインタフェースが一新され、さらに使いやすくなります。また、2016年中には入力機能も付加される予定のため、同金庫では、入力機能を利用して各支店からの報告業務効率化に活用したい意向です。
近年では会議資料などでも、表だけでなくグラフ表示などビジュアル化が求められています。CROWNIX Report Designerは帳票印刷だけでなく、グラフ作成機能や作成したグラフをクリックして明細を表示するなど、さまざまな機能を実装しています。これらの機能も活用していきたいと志村氏は、「今は帳票印刷にしか利用していませんが、もっと多用途に使えると考えています。これを機に今一度CROWNIX Report Designerの操作研修を受けて、より習熟し、さらに活用していきたいですね」と抱負を語りました。
株式会社 甲府信用金庫 様
- 所在地
- 〒400-0031 山梨県甲府市丸の内2丁目33番1号
- TEL
- 055-222-0231(代表)
- 設立
- 1918年(大正7年)5月4日
- 従業員数
- 378名(2015年3月31日現在)
- 出資金
- 1,821百万円
- 事業概要
- 甲府信用金庫は、1918年に地元の中小零細企業の金融の円滑化を図るために設立されました。「地元との共存共栄」の精神のもと、「地元中小企業の健全な発展」、「豊かな県民生活の実現」、「地域社会繁栄への奉仕」の3つの基本理念を掲げ、積極的かつ堅実な経営を展開しています。